เข้าสู่ระบบ10体の魔力体となった彼女達の中身は、淡い青色に光っている。
5体は軽装鎧を装備し、ロングソードを構えていた。
5体は魔導服を装備し、両手を構えて魔法陣を展開していた。彼女達の体からは、俺の魔力が黒煙となり禍々しさが溢れ出ていた。
まるで自分達を殺した奴等に復讐をとでも言わんばかりに、目の前の盗賊達を睨みつけている。「これはアンデッドか? にしてはなんか弱々しい姿だな」
「テメェ、《ネクロマンサー》だったのかよ!」 「こんなの見た事ねえぞ? 普通は死体を操るんだろ?」確かにファンタジーゲームでの《ネクロマンサー》と言ったら、魔王軍幹部が最強の死体を操ったりするのだ。
これはアンデッド?魔力体?霊体?名称はわからないが、戦ってくれるなら何だって構わない。「俺は《ネクロマンサー》その上位職、魂そのものをアンデッド化させるから《ソウルマンサー》かな?」
俺は右手を前に出すと、魔力の騎士達は無言のまま命令に従って突撃攻撃を始める。
「召喚系は本体の魔力供給で強さが変わるからな。生前より弱くなってるじゃねえか……よ!」
「アンデッドは光属性が弱点だが、火にも弱いんだからな。《ファイアボール》」1人の盗賊が剣で簡単に受け止めて弾き返し、逆にカウンターを食らって魔力体が破壊されてしまった。
別の盗賊は構えた魔杖の先から、炎の塊✖︎4を連射して一撃で破壊されてしまったが、完全に消滅したわけではない。俺の魔力供給すると破壊された部分が再構築を果たして、元の魔力体に戻るなり、再度攻撃を始めた。
「な、何で破壊されても復活するんだよ!」
「冗談じゃねえぞ、こっちが先に魔力切れしまうぞ!」「だから言ったろ、俺は《ソウルマンサー》だって」
俺の隣に並んでいた魔導兵達は魔導陣から、高火力の炎の塊を砲撃として連射する。
彼女達の魔力+俺の魔力が混ざってるせいか、盗賊が放った炎の塊よりも大きく、高火力で紅蓮色に染まっていた。「ぐわぁああああ……ッ!」
「助けて、助けてくれ……」2人の盗賊に直撃した瞬間爆発してしまい、全身炎上しながら後方の大木に激突して倒れてしまった。
「俺が殺したんだよな……」
ゲームキャラを殺しても平気だったのに、異世界とはいえ生き延びる為とはいえ、人を殺してしまった事には変わらない。
今更、罪悪感に襲われても仕方ない。
「何だ、このアンデッドは……ごふっ」
「斬っても、斬ってもキリがねえぞ……ごほっ」振り返ると騎士の魔力体達が、残りの盗賊達の全身を滅多刺しにすると、奴等は口から血を吐き出して微動だにしない。
ロングソードを抜くと壊れたオモチャみたいに、その場でドサッと倒れるだけだった。「異世界では生きるか死ぬか、殺すか殺されるかの世界ってラノベでは知ってたはずなのにな。知識と体験では全然別モノだな」
命令もしてないのに彼女達は、盗賊達の死体を俺の前に並べた。
何が言いたいか分かる、彼等の死体からも残存した魔力が溢れているから、つまりアンデッドに出来るのだろう。「お前達の力を貸してくれ、
盗賊の死体から溢れる魔力と俺の魔力が融合して、死体から出て来たのは……。
「あれ? 君達って明らかに生前と性別違うよね?」
倒れている死体は無駄に鍛えられた肉体、体毛が濃くて、無精髭のイカついオッサン共だったが、這い上がったアンデッドは美女になっていた。
しなやかな肉体、引き締まった筋肉を表す腹筋まである。俺がアンデッドにすると女性はそのままで、男性は女性になるのか?
俺の魔力や魂が女だから、繋がった相手も女になってしまうのか? 分からない事だらけだが、戦力が増える事には変わりない。お頭って言ってたからな、ボスはともかく他の手下もいる可能性も考えて、責任持って全員片付けないとな。
♢♢♢
生前死体を引き摺って擦れた血を辿って進んで行くと、開いた場所に通じていた。
眺めて見たら焚き火の周りに、残りの盗賊団とボスらしき巨漢がモンスターの肉の串焼きを食べている最中だった。少し離れた場所には鉄檻の荷馬車があり、中には豪華なドレスを着た可愛い女の子、そして武器・防具を奪われたのか、インナータイツの女性が閉じ込められていた。
貴族の令嬢?王女様? どちらにせよ 奴隷堕ちさせられる前に助け出さないといけない。あの女性も同じインナータイツって事は、リーダー格なのだろう。
この場でアンデッドとして呼び出すのは、彼女のメンタル的に見せられない。ここは先手必勝!
最大限の魔法攻撃イメージを思い浮かべる事にした。
俺の背後に展開された複数の属性魔法陣から、武器創成してそれらを一斉投射する。水の槍が焚き火を消して、注意を惹きつける。
「な、何が起きた……うぐぁ!」
「敵だ、敵がいるぞ!……」火属性のロングソードが盗賊の背中を突き刺す。
雷属性の斧がボスと思わしき、巨漢の胴体を貫通させて大木に突き刺す。 俺の属性魔法の方が威力高いのか、盗賊の魔導兵が展開した防御魔法陣みたいなのも貫通破壊して串刺しにする事が出来た。炎の剣、水の剣、雷の剣、土の剣、光の剣、闇の剣。
多分、これは不意打ちだったから上手くいったのだと思いたい、案外あっさり解決する事が出来て良かった。
荷馬車の鉄檻にいる2人は両腕を背中に、口には布を入れられて、まともに会話が出来る状態にはなかった。
「もう大丈夫ですよ、今助けますからね」
アンデッドの女盗賊にはピッキング能力があるのか、手早く解錠して檻を開けられた。
やはり護衛対象なのかドレスの女の子に首を横に振って、まずは自分からと目で合図を送って入り口に近づく。助けたとはいえ、俺が何者か分からない以上、警戒する事に越した事はないのは仕方ない。
リーダー格の女性に詰められた布を取り出してあげた。「俺はクロエ……苗字は無い。敵意はないから安心して欲しい」
もちろん、そんな可愛い名前ではない。
ファンタジーゲームで《女性》アバターキャラを使う名前だ。「助けて頂いて感謝するが、貴女が何者か分からない以上警戒は緩められない。私はローゼリア王国第二王女の専属護衛騎士。エクレール・ヴァンガードだ」
可愛い名前なのに、凛々しく発音すると全部カッコ良く聞こえるな。
イエローブロンドのロングヘアー。
黄色の瞳、綺麗な顔立ち。 豊満な巨乳、引き締まった肉体美の体型。インナータイツのせいで鍛え上げられた、ボディラインがより逞しく見えた。
背中の縄も解いて上げると、背後に隠れているのは第二王女様は騎士のエクレールが解いた。「助けて頂きありがとうございます、クロエ様。私はローゼリア王国第二王女。セレスティーナ・ローゼリアと申します。是非! セレナとお呼びください」
自己紹介してもらったのは良いが、目をキラキラ輝かせる王女様の圧が凄い。
ブロンドのハーフアップツインテール。
金色の瞳、可愛い顔立ち。 これまた巨乳、スリム体型、スラッとした脚だ。上質な金と黒のミニスカドレスだが、逃げていたのか土泥や、所々が破れていた。
軽々しい呼び方したら不敬罪かもしれないが、王女様のお願いだし今だけはそう呼ばせてもらおう。
「俺に様付けはいらないですよ、セレナ様。そろそろ降りましょうか」
「ありがとうございます。呼び捨てでも構わないのに」
まずは安全確認の為にエクレールの手を取って、外に出して上げた。
「他の護衛達は残念だが、今はセレナ様優先ですので。このまま王城まで護衛をお願いしても良いだろうか?」
「俺で良ければ大丈夫ですよ」
エクレールは奪われた剣を構えて、周りを警戒し始めた。
「ところで敵は
「盗賊団は全員倒しまし……」
全員という言葉が気がかりで、少しの考え事で油断してしまった。
「まさか、敵は他にもーーッ!?」
警戒する暇もなく、あっという間だった。
一度瞬きした瞬間、目の前にいたエクレールの首が刎ね飛ばされて、転がった。 切断面から大量の血飛沫を噴射しながら、ヒモが切れたみたいに胴体だけが崩れ落ちる。は?
一瞬何が起こったのかも分からない状況に、脳内処理が遅れた。
数秒前まで会話してた女性の生首が、目の前から消えた。 噴射した血飛沫が、ベチャリと頬を濡らした。「いやぁあああああああああああっ‼︎‼︎」
石畳の道を馬車が歩いていると、空からファイアドラゴンの群れが睨み付けていた。 地上のモンスターならともかく、空を飛ぶモンスターには神聖属性の魔石の効果が届かないみたいだな。 魔力汚染されたファイアドラゴンの両翼が真っ赤に燃え上がり、口元へと炎熱が溜まりーー。『グルギャオオオオッ‼︎‼︎』 激しい咆哮と同時に、高純度の熱線を吐いて襲って来た。「ど、どどどどうしますか!? A級のファイアドラゴンですよ!?」「この中にいたら大丈夫ですよ」 《魔導障壁》が展開されているとさっき説明したが、いきなりこんなモンスターが襲って来るのは予想外だったのだから、ゼルンが慌てふためくのは仕方ない。 前の馬車にいたセレナとシグルーンから届いた《念話》を、頭上にある電話機を取る。と言ってもアンティーク風なデザインで話だけできるタイプだ。「上のドラゴンはどうしますか?」「私が片付けてましょうか?」『ボク達なら楽勝だけど』 確かに今の皆なら楽勝だろうけど、空中戦なら時間が掛かる。 ならばこちら側も空中戦に切り替えて、簡単に決着を付けた方が早い。「大丈夫だよ。空中戦が得意な天使達がいるからな。ルミエル。天使達と共に行け」『我がマスターの為に勝利を捧げるぞ!』 俺の魂からルミエルを筆頭に出ていった天使達が、炎の熱線にわざと飲み込まれながらも直接、ファイアドラゴンの開いた口から脳天へと剣を突き刺さして倒した。 《魔導障壁》か展開されている馬車にはダメージ一つなく、炎の熱ささえも感じない。 室内は一定の温度調整されているから、暑すぎず・寒すぎない環境となっている。 ゼルンは窓を開け身を乗り出して、見上げながら驚いていた。「あのファイアドラゴンが……蚊みたいに落ちていく……。あの天使は神聖教会が召喚する召喚獣・天使ですな! よろしければファイアドラゴンの素材を買い取らせて頂きたい。ラヴレスト王国の鍛冶屋に素材を卸しましょう!」「では到着次第取引しましょう」 今が楽しくて物流のことを完全に忘れていた。 ルミエルに頼みファイア・ドラゴンを全て収納魔法・《インベントリー》に収納する。「まさか《インベントリー》までお使いになれるとは、やはり魔導士としての才能もお待ちだとは」「商人なら沢山の物を持つから必須だと思っていましたが?」「それはそうなんで
それからゼルンが常連客になったり、ラヴレスト王国へ向けて準備期間中は高級宿泊宿に泊まってもらった。 王国正門前に来たゼルンはツルツル・スベスベの健康肌になっていた。 表情もトロける様にニコニコ笑顔になり、十分満足してくれて良かった。「キャメロットに数日滞在した感想はどうですか?」 現代の高級ホテルを個人的イメージで改装してあるから、もしかしたら不満やクレームがあったらまた改善しないといけない。 大浴場ではサウナを取り付けたり、働き探しの女性にスキル・《マッサージ》を習得させた。マッサージを受けたがる冒険者が多くて収入も多く入って助かっている。「全てが最高でした。クロエ様! 女性メイド達は皆一流でワシがお願いしようと思ったのを先読みして動いてくれる」 メイドにはスキル・《読心術》を与えているから、お客の思っている事は全て筒抜けである。 普通の客は当然の事ながら、中には一般人・冒険者に扮して他国からのスパイがいるかもしれないからな。 逆に《読心術》対策として心を読ませない、警戒心が強い者も怪しいとメイド達に警戒している。「大浴場はどうでしたか?」「王族の大浴場にもなかった「ジャグジー」なるモノは、泡が出てとても気持ちよかったです。「サウナ」では全身から汗が吹き出した後に水風呂に入る。というのを教えてもらいましたよ」「それは良かったです。マッサージはどうでした?」「可愛く、美人な女性達に全身マッサージを受けさせてもらったのですが……全身の筋肉がほぐれて、まるで天国に行ったかのような気持ち良さでした」「満足してくれて、私も嬉しく思います」 男性にとっては可愛い女性、美女にマッサージされるだけでも十分嬉しいのは当然、それが全員プロレベルだからさぞ気持ち良かっただろう。 ゼルンはこれから乗る馬車に目をやると驚いた。「これがクロエ様が乗る馬車ですかな? 見た事ない素材……これは鉱石を加工して使用しているのですか!?」 《ネットショップ》から引き出したチタン合金を使って、新しく現代風馬車を職人に作らせてもらい、軽量で頑丈だから馬の負担も軽減できる。 この世界の馬車はガタガタと揺れが激しいかったり、座り心地が悪く腰・お尻が悪くなるからな。「座り心地が良いソファを使っております、それに揺れは一切感じないので中で食事しても溢す心配無用です」「
あれから数日後。 キャメロット領土全体へと道路整備が広まる中、キャメロットの王国民の魔力がない一般女性も働ける様に、酒場とは別店舗『メイドカフェ』をオープンしていた。「おはようございます。ご主人様! お好きな席へどうぞ!」「朝からクロエちゃんの笑顔見るのが、一日の始まりになっちまった。モーニングセットをお願いしようかな!」「ありがとうございます。ご主人様に「モーニングセット」入りました!」 厨房ではスキル・《料理人》を共有化したお陰で、プロ顔負けの料理レベルを客に届けられる様になった。 基本的には朝食はパンケーキ類、サンドイッチ類、トースト・目玉焼き・カリカリベーコン。ザ・西洋人の口に合った朝食となっている。 王国民はリーズナブル価格となっていて、他所から来た冒険者・観光客からは適正値段として提供。 気に入れば王国住民となれば、俺が経営している店舗は安い価格提供できる。 また扉が開くと鈴が鳴り、新たなお客が入って来ると挨拶した。「おはようございます! お好きな席へどうぞ。はいお待たせしました。『トーストセット』です。おかわりのコーヒーをどうぞ」「待ってました! ありがとよ。クロエちゃんに淹れてもらうコーヒーなら無限に飲めるってもんよ」 待ってる間に空のコーヒーカップに注ぐと、他の客達からはサービスと接客業を褒められた。 上質な布地の洋服を着て、明らかに裕福層と分かるぽっちゃり男性客は店内と俺達メイドの姿を見ると……呆気に取られて目が点になっていた。「あ、あぁ……。そこのメイドよ。ここは酒場……とは違うのかね?」「ここは『メイドカフェ』といって、メイド達がお客に食事を定期するメイド型レストランとなっています。今は『モーニングタイム』なのでコーヒーを頼めば"無料"でバタートーストが付いて来ます」「むりょ、無料だと!? なるほど、その分は低品質な小麦やバター等を使っ……」「おいおい、おっさん。文句言う前にまずは自分の目で確かめて見ろって。ここのバタートーストに目玉焼き、カリカリベーコンを乗せて食うと美味いんだからよ!」 カウンターにいる若者が聞こえていたのか、今届いたばかりのトーストセット・無料トーストを見つめてギョッと驚いた。「こんな分厚いパンが無料だと!? こんな売り方正気の沙汰とは思えないぞ! ワシはラヴレスト王国で商人をし
「おぉ、これはとても綺麗だな」 魔力汚染の原因だったアンデッド公爵の魂が成仏した瞬間。 黒く濁っていた地下水が、ゆっくりと透明さを取り戻していく。 やがて地下ダム全体は、宝石のように透き通った神聖水へと変わっていた。「まさか綺麗な真水を国中で飲める様になるのね!」 《鑑定》を発動して水質検査したところ、《神聖水《極上品質》》という結果から、これで気兼ねなく飲めるだろう。 水属性魔導士による、ぼったくり詐欺被害も少なくなるとみていい。 試しに飲んでみる事にした。「うん、ここまで来た時の疲労感が一気に回復したな」「やっぱりクロエ様の作る水はとても美味しいです!」「最近はこの水のお陰で、他の水が飲めなくなったわね」 俺が神魔力を手に入れてから、仲間達は普通に飲む事が増えたから、味が変わらないというお墨付きだ。 セレナとシグルーンは絶賛しているが、モルガンは一口一口をゆっくり味わって喉を潤して答えた。「こんな美味しい水を日常的に飲める貴女達が羨ましいわ。この味を国民に早く教えたいわ」「今は頭上に神聖属性を発動しているから、神聖水のままだ。一度効果を切ったら直ぐに普通の水に戻ってしまう」 ダムの壁面に神聖属性の魔法陣を展開して、相乗効果が得られる様に複数を貼り付けておいた。 これで外から流れた魔力汚染された水も流れた瞬間、即座に神聖水に変えられる便利機能だ。 そこにニーナが提案しだした。「そこの魔法陣に私の《バフ》も術式に加えても良いですか? 一般庶民は戦闘とは関係ないですが、健康面や怪我の回復力を高める事が出来ます」「そうだな。この水を飲んだり、この水を使ったアルコール類や炭酸水で《バフ》を得られる冒険者だって、増えてくれると頼もしいしな」 ニーナが神聖属性の魔法陣に《身体強化》・《魔力汚染無効》・《状態異常無効》・《体力上昇》・《魔力上昇》・《全能力値50%上昇》の術式を加える。「こんな《バフ》見た事ないわ。他国が見たら国民を徴兵して戦争レベルにする勢いだと勘違いされるわね」「徴兵はともかく、魔力・スキルが無いから冒険者になれない国民だっているはずだ。自ら率先して冒険者になりたい人も増えるはずだ!」 早速期待しながら、気長に待つ事にしよう。「次の改善は獣道の道路整備だったわね」「それは職人達と働きアリ達に任せてある。明日
この数週間でキャメロットとローゼリアンデッドの両国民に早急に洋式便器の設置を広める事が出来た。 最初は3人みたいに抵抗感を見せられたが、1人に体感させて爽快感を知ってもらい、そこから1人又1人と少しずつ広める事に成功した。 ローゼリアンデッドの方は元から下水道処理もされているから、簡単に終わったが、キャメロットの方はあまり処理されておらず、少し手間取ったが早急に終わらせる事が出来た。 これで悪臭問題だけでなく、疫病対策にも繋がるから心配は消えた。 モルガンは、まさかコスト0で国中の大工事を終わらせた事に大喜びしていた。「まさか短い期間で終わらせられる何て奇跡よ!」「両国民から汚物の悪臭が消えたって声も聞いたな。それほど国民も実は嫌がっていたんだな。次のインフラ整備としては……」 モルガンが持っていた改善リストを眺めるも、まだまだ沢山あるが一つずつ改善していけば終わらせられる。 それに働きアリ達も仕事を欲している。 人手不足を補える上、必要な道具も全て揃えられるから、最低限のコストで進められる。「次は水道・浄水問題だな」 基本的に水属性魔導士以外の人間は、飲み水をアイテム屋で購入する必要がある。 他にも水属性魔導士が氷・水を商売しているが、ぼったくりにも程がある金額だ。 生きている以上飲み水は必要不可欠だからな、お金が無くても飲める様に王都市部・各地域にある井戸水を綺麗にしなければならない。「魔界から流れる魔力のせいで、大地も汚染されているから自然の水は危険ね。死にはしないけど……体調不良何てのもあるわ」 キャメロット王国の地下には、山脈から流れ込む巨大な地下水脈が存在している。コレも神聖教会のシスターに水を浄化してもらっていた。 俺のせいでお布施として、ぼったくられていたのだとか。 まさか俺のせいで、他国の民がツケを払っていた事になるとは申し訳ない。誰も飲み水に困らない国を目指さないとな。「そもそも何でゲートをあそこに作って、魔王や魔族共は仕掛けないんだ?」「前回の勇者様と魔王の決戦によって、魔王と魔王軍は壊滅的な打撃を受けたわ。その証拠に10年は魔王は見てないわ」「それで前回の勇者様は?」「無事、我々人類が勝利を収めたけど……勇者は依然として行方不明。噂によると魔王と相打ちなったと言われているわ」 もしかしてまだ魔界
Aランクモンスター、盗賊団を片付けてキャメロット王国に帰還した。 大量の素材をこのま収納しておくのも勿体無いし、鍛冶屋に行ってみる事にした。 店内はガランとしていて、本来は商品として壁には防具・武器等が並べられていてもおかしくないはずだが何も無い。 店の奥に行っても鍛冶道具は一通り揃っているが、炎は付いていないし人の気配さえない。「これは一体……」 俺の代わりにアーサーが答えてくれた。『ここには鍛冶屋がいたんだけどね、冒険者も限られているし、武器素材となる鉱石、モンスター素材も手に入りにくいからといって国を離れてしまったんだよ。騎士専用の鍛冶屋はいても……一般向けの鍛冶屋はいないんだ』「まずは国が安全になったと各国に教えて、商人達の開拓ルートにもなってもらう必要があるな。さっきみたいにモンスターや盗賊にも襲われないようにしたり、馬車が歩きやすく歩道整備したりね」 正門から続く獣道も魔界の魔力に汚染されていて、馬自体が歩くには問題ないが荷物詰めていると歩き辛くなる。 ここは綺麗な海もあるし、旅行には最適の立地だ。 初心冒険者はともかく、強いモンスターと戦いたい上位冒険者だっているはずだ。 一般市民や他国の貴族が安心・安全に旅行できたり、冒険者達の為に武器屋・防具屋・アイテム屋等を取り扱う人間を呼ぶ事。 そして何よりまずはインフラ整備を整えないといけない、じゃないと他所から人が来ても何も他揃ってないじゃ意味がないな。 ♢♢♢ 俺の《ネットショップ》から引き出したお菓子・洋菓子を堪能していたモルガンや一部の貴族に相談する事にした。「……という事で、まずはインフラ整備から始めようと思う。どうかな?」「……え? どういう事!?」 楽しく会話していたのから一転、いきなり言われてモルガンは素っ頓狂な声を上げてしまった。 シグルーンは「またこの展開……」と一言愚痴って、呆れ果てていた。 今度は分かりやすく丁寧に説明したら、何とか理解してくれたものの、デスクワークの引き出したからリストを見せてくて、説明してくれた。「新女王様がこの国を見て、ある程度の状況を知ってもらえたけど。この国は人類の最終防衛ラインと言っても過言ではないの」 リストにはインフラ整備する部分・人員補給・人員を招く宿費用の合計金額に対して、王国の税収は大赤字







